強迫性障害 再発

強迫性障害を再発させないために

 

 

脳内伝達物質の異常、大脳機能が正常に働かなくなるなどの原因で発症する「強迫性障害」に悩む方は多くおられます。程度も人によって様々で、一見しただけではわからない軽度の人から、すでに日常生活に支障をきたすまでの重度の方がいます。

 

 

 

 

 

「玄関のカギ確認をしなくちゃ」と何度も戻る人は慌て者・あるいは几帳面な性格の人と間違われますし、よくある風景でもあるので、それだから一概に病人、とはとられにくいのです。軽度の方は自分の認識も低く、ただの困った性格、で通って見過ごされているかもしれません。

 

 

 

一方で症状が進み、不安からくる強迫行為に生活を圧迫されるまでになる場合が多く見られます。潔癖行為など繰り返し活動に明け暮れ、ふだんの生活が成り立たずに困り果てて、家族に入院を打診されることもあるでしょう。

 

 

 

 

 

強迫性障害は、軽い場合なら通院、重度の場合は入院も視野に入れての治療が望まれます。精神系の医療機関では、強迫性障害に対しては「薬物治療」そして「認知行動療法」のふたつが並行して行われます。強迫性障害はできるだけ早いうちにしかるべき処置を医療機関で行えば、他の疾患同様改善が見込まれます。

 

 

 

 

ただ、強迫性障害を「完治する」とは考えない方が良いかもしれません。強迫性障害の治療は、そういった症状の原因をなくし、さらに症状を緩和させてできる限り日常生活への支障を軽くする、という意味での改善を目的にしています。ある程度不安や症状が残る状態でも、日常との共生が可能であれば、その時点でよしとする患者さん・医療機関もあるでしょう。

 

 

 

 

 

大切なのは、症状が元に戻ったり、さらにひどくなるぶり返し、すなわち再発を防ぐという観点です。投薬に関しては、症状がだいぶ改善されてからも、しばらくは医師の指導に従って飲み続けましょう。

 

 

 

退院後も通院に切り替えて事後の経過を見る必要がありますし、また通院だけの場合でも頻度は少なくしながら、再発を避けるためにも、数年間は医師との相談を続ける必要があります。